人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


境界なき者 ステファン

[それらの品々を押し付けたなら]

 飴玉はもう少し必要かなとは思ったんだけど

[と、付け足して]

 ヤコウタケのうちいくつかは別な用途に使っちゃったから、ごめん。

[「まあ、僕ができるだけ与えればいいわけだけどさ」そう言いながら
 授業を再開した男の背後には氷細工の純白の菖蒲――>>202

織り手から「娘が作った」と贈られた、
光を透かす美しい華は溶けゆく姿も儚げで

溶けきる前に街へ行かなければならないとなった際
男が帰還までの間、氷の華が熱で散ってしまわないように、知恵を絞ったものだった]


― 回想・了 ―

(291) 2014/05/11(Sun) 01:13:26

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