―公国補給部隊:停留地―[左脇腹に生じた灼熱と同時に、視界は白へ染まる。不明瞭な呼び声>>194が煙を纏って鼓膜を叩くが、意味を解するまでには至らない。煙幕弾が呼んだ混沌の中、痛みを噛み殺してダーフィトが運んできた馬の手綱を掴む。そして彼の言>>168に頷く代わりに馬に跨った―――否、跨ろうと、した]