― 第2エリア・医務室 ―
[「はいはい、誰かいますよー。」と軽い声と共に開かれたドアから出てきた青年。>>231
あ、なんか優しそうな人かも。良かった。
ほっとしたのもつかの間。
着替えたものの怪我だらけの学友を見て険しくなる表情に、中々にしっかりしてそうな人だぞ、と認識を改める。
道具を借りるつもりだったけれど、すぐに手当を始めてくれたのでありがたく見守ることにした。
…いい年の男がぐずぐず言いながら手当を受ける姿はなんて面白いんだろう。
にやにやしつつ、手当をしてくれている青年の手際の良さに感心する。手慣れているようだ。
手当がひと段落すると、彼はマグを差し出してくれる。>>231
お礼を言いながら受け取れば、中身はホットミルクのようで、甘い香りと手から伝わるじんわりした温かさにほっとする心地になる。
手当をしてくれた上にこんな気遣いまでしてくれるなんて、この青年いい人すぎる。]
本当にありがとうございます。
カルシウムと野菜…ちゃんとした食事を取りたいとは思うんですけどね。中々難しくて。