なにかのために生きるのは、もう終わりだ。 おまえの才を、 そんなことのためにすり減らすのは惜しい。[青年が流す血を自分の血と混ぜる。ふたつの血に濡れた指で、もう一度彼の額に触れる。] おまえが望むおまえ自身を、 自分の力で掴みとるがいい。 俺は、そのおまえを迎え入れよう。[血文字で記すのは自身の名。それはいわば、新たな契約だった。]**