― 回想・ある日の教室 ―
[街から帰った後、その日がくるより前の話。
彼が警戒感を抱く笑顔を浮かべながら、男は短剣を一振りと淡く光る飴玉を一瓶、ダーフィトへと差し出した。]
ダーフィト、これ。
短剣は柄の部分をこんな感じで握りこむと、刃が飛び出す仕掛け!
刃の部分には
それと飴玉の方は……色を見れば原材料の一つはわかるんじゃないかな。
僕の血にマンドラゴラのエキスを混ぜて、ヤコウタケの粉末で安定させたものだよ、いつも僕が傍にいるわけじゃないから……まあ、非常食だね。
[飴玉の説明をする際には、ヤコウタケの贈り主>>83の「リスになった気分」という言を思い出し、また彼への授業の際に飴玉で遊んだ事を思い出し、男は楽しげに笑う。]
君は戦闘力に自信がない以上、魔術頼りなんだ。備えあればなんとやら、だから。