それでも、代理として喚ぶ以外に、生身のお前に逢う方法が見付からなかった。王座に興味は無いが、──そうだな、[指先で、ちょい、と額にかかる銀糸を掬い上げて。]そんなに言うなら、ルートヴィヒ。お前が俺を王にしろ。俺の従華として敵を薙ぎ払え。[なにせお前に会えて、俺のヤル気ゲージはもうゼロだ。冗談めかして言って、傲岸に笑う男の琥珀には、けれど確かに闘争の悦びが灯っていた。]*