[動きの鈍い風船は、一度狙いを定めてしまえば、倒すのは困難ではないでしょう。金色の眼は光波に向けられたり>>275 火弾に舞う花弁に向けられたり>>277白の衣服へと向けられる視線>>285 に気づけば、白を、裏地の赤を、見せるように袖を揺らしまして。]――さァ、どうしましょ。僕が持つべきものやないんで、どうしようもありませんわなぁ。[笑みの形は作らずとも、金の眼は三日月のように細められ。はぐらかすように、くすり、と、笑い声。]