[レトの表情から何かしら読み取ったのか、カレルはプレッシャーをほぐすように、ムニ、と自分の頬をつまんでみせた。ついで、自分の左指にはまったリングを示す。] わたしとベネディクトは、この指輪で意志疎通が可能なんだ。 けれど、君とはそういうわけにもいかない。 別の戦場に赴いたら、現場にまで口出しはしないよ。 君の最善を尽くしてくれると信じている。