楽しみにしているよ、愛しい子。 お前がこれからどのような道を歩いて、どこへ行くのか。 その道行の行く末を。 ………いつか。 お前の至った場所の話を聞かせておくれ。 見たものを、感じたものを教えておくれ。 その日を、ずっと。楽しみにしている。[ひとつ、ひとつ大切に。 告げて名残惜しむように飾りから手を離して、彼を見つめた。]