[そうして、一喝の後、] ―――――……、[球が落ちる音色に、己は決別を悟る。>>231これは己を護りし矜持ではなく、素直な想いだ。秤に掛けるには、私利と熱情に塗れすぎている。自身にとっては、義務を超えた感情だが、それを算えるには、彼が告げたは正論過ぎた。小さく舌打ちをして、脚を退きかけた所で、声が聞こえた。>>232]