[レイピアを抜けばアリーセの出血は酷くなる。だから抜くことも手放すことも出来ず、それを握ったまま。名を呼び言葉を紡ごうとする彼女の唇を見詰める] 親友《アリーセ》、ひさしぶりに、 なに…?[本当は抱き締めたい。ごめんなさいと謝りたい。けれど、それすらもこの状況は許してくれない。手を伸ばしたいのに、アリーセを貫いた魂《レイピア》がそれを邪魔していた]