― 荷車の上で ―[ローズマリーと話していると、横で身じろぐ気配がした。>>243氷の色の瞳が開かれるのを見て、ひそかに安堵の息を吐く。眠ったまま起きなかったというソマリアード。ほんのすこしだけ、重ねてしまっていた。] ばーーか。 いちいち倒れるおまえが軟弱なんだろー。[憎まれ口に言い返すが、声は笑っていた。]