[割と本気だったのだが、先に指摘されてしまったので
敢えて否定はしないでおいた。
クレステッドの質問意図を噛み砕き、軽く頷く。
数年前共に狩りに出た際の彼の心情と、今の彼の気持ち。
クレスに自己の気持ちを理解して貰うのは難しいかもしれない、
何処と無くそう悟った。]
なあ、クレステッド。
欲しいものが、誰かに壊される、それは避けれぬ運命と前提し。
君はどう動く?
壊されるくらいなら、代わりに自分をと、身を差し出す?
壊される場面を見なくて済むよう、目を背ける?
私は、他者に壊されるくらいなら、自分で壊したい。
――そういう性分だ。