[刃の壁は赤い悪魔を存分に切り裂いたが、完全に仕留めることはできなかった。傷つき炎の血を流しながら悪魔は怒り狂い、炎吹き上げる長剣で無数の刃を薙ぎ払う。] おっと…。 さすがに一撃というわけにはいかないか。[少し残念だという顔で呟いてから、素早く懐から小さな木片を取り出した。見ようによっては人形の形をしたものだ。] 我が身我が息吹はこれにあり[呪文とともに木片に息を吹きかけ、入口の方へ投げた。同時に、自分の周囲に召喚時用の防御陣を張り巡らせる。]