[始め薄闇の中にあった空間は、今や燃え盛る竜巻に煌々と照らされている>>277。 そこからやや離れた場で、二つの視線がしばし交錯した] 成程――あやつ譲りの体捌きであったか。[こちらへ向けたものではなかったが、カヤの呟き>>284が聞こえ独り言ちた。 かつて魔王軍にあった彼女に、配下らがそれぞれに関わりを持っていたことも知ってはいた。 それらが魔王の眼前へ、彼女を立たせる力となったことも]