…私は…[自分が術より体術に秀でているのは自覚がある。大の大人が扱う武器を用いても苦にならぬ力と、人よりも秀でた嗅覚。視覚、聴覚も並の人間よりは良い方だろう。引き受けるつもりがあるという騎士の名も聞いている、その人となりも好ましく厭う理由など何もない。─でも、何故かふんぎりがつかなくて。神官騎士の雰囲気だけでも感じ取っておいでというのが、今日からの仕事内容変更の理由だった]