おい、[別れ際に声を放った。ふん。と、顎先をあげる。貸しといてやる。……次は負けんぞ!?[互いにズタボロのまま、そんなことを言った。再びの手合わせ──戦いではない──をあっさり予告して、先の敗北を思い出し口をへの字に曲げる。胸を張ると、肩やら背やら胸やらが痛かった。それでも胸を張って、ひとつ年下の弟子を見送る。眩しいほどの青空が、カレルの笑顔のようだと、ふと*思った*]