[私が部屋を出た後、兄は胸を押さえながら深呼吸していた。扉を開いたジーク殿>>276がそのまま出て行くと思いきや扉を閉めた様子に、兄は苦しさに訝しさも込めて瞳を細める。冷たく告げられる言葉に、何か言い返そうとしたようだが、それはジーク殿の行動>>277によって遮られた]「──────っ!」[長大な剣を突きつけられ、兄は息を飲む。脅し>>278と共に向けられる、死の可能性。自分の命運を知らぬ兄は、それに言い知れぬ恐怖を抱いたようだった]