[休憩所に向けて進む足取りは軽くない。
当たり前だが、右足を庇う動きになるからだ。
だから、先に行く、というセインの言葉はありがたく、ほっとしながらその翅の煌きを見送って]
……ん?
ああ……ちゃんと治療すりゃ、だいじょーぶだろ。
骨とか筋とかいった感じしてねーし、へーきへーき。
[インターハイに響くのでは、というウェルシュの危惧にはからりと笑う。
傷がどうなっているのかちゃんと見ていないから何とも言えないが、ここで不安を煽るような事はしたくなくて]
おーえん、かぁ……さすがにそれは難しいだろーけど。
っつか、竜巻はヤバい、マジヤバいからっ!
[さすがにそれは競技場が吹っ飛ぶから、と笑って返し]