― 回想:士官学校時代 ―[剣を挟んで対峙したときのリエヴルは、怖いな、と思う。 試合が始まった途端、纏う空気が変わる。>>121 それは、たとえばディークの持つ陽気なものとは違い、 またトールが見せた真剣で重い気迫とも違う、 薄く鋭い眼差しに、全てを見透かされている気分になる。]……謝るんなら、たまには手加減してくださいよ。あ、でもそんなことされたら後が怖いんで、やっぱりしなくていいです。[冗談でも言わないと、冷たい戦慄は拭えなかった。]