……嫌な言い方だが、俺は戦場で。 ひどい死にざまを色々経験している。 それにこの手だって。[安心させようと話しかけた過去だったが、相応しいものではないと途中で気付いて開いた自分の手を見つめて拳に変える。死なんて隣同士だった。揺らぎはするけど、一時。少しだけ怖いと思った。手を差し出してくれたシスターの手が氷のように冷たくなっても、生暖かい血に塗れても。俺は平然と見ているのだろうかと]