[そうして州都への旅を終え、王都に戻ると] ダーフィト。 今回はお前のおかげでとても有意義なものが見られた。 突飛な願いを聞いてくれてありがとう。[と礼を述べた。――とはいっても、若い女性のいる店への誘いはそれはそれでしっかりと受けてはいた。やはり、結婚間近の女性と別れることになってしまったことは、応えてはいたのだ。そんな折に誘われたら、断る理由などどこにもなかった]