人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


告死の影翼 シメオン

― 静観の刻 ―

[裁きの後。
宇宙船やその周辺施設に残っていた者の多くに裁きの刃を与えた影は、引き続き身を地上に置いていた。

空行くものへの裁きは黙示天使に任せ、務めたのは地に潜まんとする者たちへ裁き齎す務め。
研究所や造船所、そう言った部分への強襲は影の本領と言える──のだが]

 なるほど、引き際は徹底させているか。

[ある時は地から湧き上がる無数の刃、ある時は四方八方から不規則に放たれる影の矢雨。
そんな初撃を凌いだ者たちは交戦よりも退避を優先していた。>>252]

 引くを追うは容易いが……効率が悪いばかりで大した益もなさそうだしな。

[そんな呟きと共に深追いはせず、代わりという訳ではないが、設備の破壊は徹底する。
そんな日々を送る反面]

(288) 2017/11/02(Thu) 22:24:51

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