― 書斎 ―[見上げるほどの本棚に並ぶは、貴重な書の数々。数部しか現存しないと言われる写本もあれば、失われた言語と思しき文字で書かれたものもある。背表紙に触れただけで、魔力がちりりと指を刺すような、正真正銘の魔道書まで存在した。圧倒され見入っていたら、背後に羽音が現れた。]