[口の中を穿たれた長虫はしばらくもがき苦しんだ後、仰向けになるような形で大地へと倒れていく。幸い、ソマリ達が転がったのは長虫から離れる方向だったため、潰されることはなくて済んだ]───……ぅ……。[砂へと落ちる重い音が響いた後、ソマリはようやく呻くような声を零して。ゆるゆると閉じられていた瞼を持ち上げた]