[カチカチと時計の音が時を刻む。皮算用とは言っても、そろそろ考えなくては。この村を極彩色に塗りたくった、その後の事を。] やあ、シスター。 君を元気付けるためにこんなものを作ってみたのだけれど、どうだい?[カップにカランと入れたそれは氷でできた小さなクロスの彫刻。すぐに溶けてしまう儚い芸術品。決して彼女の文字>>279に気が付いた訳ではない。それは本当にただの偶然だった。だがとてつもなく間の悪いタイミング。相手の猜疑心など、何も知らずに。]