――…?![玲緒が何か熱いものに触れたように手を引く。]あたしは咄嗟に身構えたけど]……あれ?[引っ張られる感覚はなく、あたしは目を瞬かせる。呪詛によってつい先刻までくっついたままだった手は離れ、あたし達は自由の身となっていた。]呪詛…溶けたんだぁ。[それにほっとして、赤翡翠に触れる。不老不死および生命の再生をもたらす力を持つとされる石は、まだ僅かに熱を持っていた。]