………………軍医殿は、強いな。[そんなこと、あの時から知っていたはずなのに。今改めてそれを思えば。軍医という彼の仕事も。また、それに伴う父への想いも。どこか自分には眩しくて、とても直視出来そうにもない。] 守りたい、相手――――…、[そう言われれば、先ほどから狂おしい程に求める相手の名が浮かぶ。]