それにシモン一人だけ見送るのもあれだしなぁ。[同い年な所為か、何をするにもしょっちゅう一緒にやんちゃをしたものだ。彼の苦労も見ていたが、父親の件が無ければ男もシモンを止めていた。しかしこうなれば一蓮托生だと、男も村を出て行くことにした] あ。 ……ジムゾン、お前もしかして俺たちがいなくて寂しいのか? ははは、可愛いとこ残ってるじゃねぇか。[若い連中にヨアヒムやアルビン、クララもいるし、お前なら大丈夫だ、と。彼の気も知らずに不満を滲ませるジムゾンの背をぽんぽんと軽く叩いた。*]