人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


共和国大使 カナン

− 決起集会まで (回想) −

[ベルサリス学館で講師の職と居住環境をあてがってもらったカナンは、積極的にマチュザレムの進んだ文化についての見識を広める努力をした。
ルディとウェントス族が山野を駆け回って発見して届けてくれたアルミケースの中にあった顕微鏡もや地図、種芋も授業に登場した。
ライフル銃も十挺きりだが回収できている。
シュビトの鍛冶屋で複製できるものか、そして火薬ブラック・パウダーの調合も試させた。
この国にカステラがないとわかると、翌日の講義はマチュザレムのスイーツ事情とメレンゲ実習になったりもしつつ。

掃除やアイロンかけなど身の回りの世話は同じく救助された飛行船乗りのトマスがしてくれる。
シメオンほど優秀ではないが同胞がいるのは心安い。

カナンは学園内にこもってばかりでもなく、シュビトの街中へ出て経済状態や街の風潮を体感してきた。
自警団の存在を知り、商法に関しては独自に立案制定をしているところをみて、確かにシュビトでは民主主義の芽が育っていると感じ取る。

夜は各種の書籍を手当り次第に読んでいた。
子守唄代わりではなく。]

(287) 2015/03/08(Sun) 08:01:42

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby