― 出撃前・ガートルード私室 ― な…… っ!?[ざく。と、光る刃が魔女の白肌を切り裂いた>>156視界に鮮やかに紅が散る。驚愕の眼差しの先、魔女の血が───彼女の命そのものが、魔石の欠片へと注ぎ込まれる。思わず息を呑んだ。石が紅色に輝く…命そのもののように。強く] ─────…[思わず立ち上がって彼女を支えようと伸ばした手が、止まった。彼女の肌が、先よりも若々しく艶を増している。これが代償か、と。はじめて間近に見る魔女の奇跡に目を見張った]