― 帝国軍前進拠点 ―
ブラオクヴェレ大尉。
[振り返った先にいたのはかつての同級生。>>221
複雑な表情になってしまうのは、上官に何度か出されてきた名前の主でもあるからだ。
逃げ出そうとも見える動きに目を細め、けれど留まり懐かしい口調で名を呼ばれて肩が強張る]
ああ。ここは両国の最接点で、一番の危地になりそうだから。
まだ上を目指すには最良の場所だろう?
[外務大臣襲撃失敗の責任は「任務そのものがなかったことにされ」有耶無耶にされた。けれど事実が消えるわけではなく、これまで以上に形振り構わぬ働きが必要になった。
以前より固い態度で答えてから、肩の力を緩め]