―だな。……。[オズワルドの言葉に誘発され、思い出に意識を落とすように翡翠の瞳を伏せる。Esに入隊したばかりの男は、別れ際に兄の放った言葉が尾を引いてろくに交流もせずにいた。そんな中、オズワルドの何気なく口にした一言は自分の‘家族’を思い起こさせるもので。思わず口に出した言葉は「きっと心健やかに暮らしているだろうさ。」だったか。―余裕がなかったとはいえ、我ながら酷い事を言ったと思っている。]