……あの時と今では、統べる者もその在り方も、まるで違えてはおるが。この、色鮮やかさだけは、変わっておらぬ、な。[それが、奇遇なのかどうかを判ずる術はない。ないけれど、変わらぬ事は少しだけ、嬉しかった。彼の時は何も顧みず、ただ、蹂躙するのみだったから。それと違う接し方ができるのは嬉しくもあり──まあ、それは、いいのだが]