[ なお、彼の知人が自分に熱を上げていたことも、
相談を持ち掛けていたことも。>>222
はたまた、「くーるびゅーてぃー」とか
「たまらん!」などという
布教染みた惚気のような
めろりんな台詞を言っていたことも。
知る由はないけれど。
そういえば、いつだったか。
首輪とリードを差し出して、
「俺を貴方の犬にしてください!」
などと頭のおかしい告白を聞いたことがあったが。
まさか一周回って………いや、違うな、考えないようにしよう。
気持ち悪かったので、呆れと蔑みが混ざったような視線を投げ。
当然、丁重にお断りしました。
ナネッテはさっさと撤退したから、
「ああ……もっとその目で俺を蔑んで!!」
とか何とか言っていたのは聞いていない。
………いいや、きっと彼の知人ではない筈だ。だって、もし彼の知人であるならば、若干付き合い方を考えなければならないところ。 ]