[ 唇にこびりつく血を拭い、立ち上がる手に長い柄が握られる。現れた、新しい自らの得物に目を向けた男の顔に驚きの色が浮かんだ ]アヴァーンガルデ......?[ 戦妃と呼ばれる、王妃アイリ・ファタリテートにしか扱えぬ筈の魔の大鎌...それに瓜二つの姿と気配を持ったそれは、一度も持った事は無い筈なのに、何故かしっくりと、男の手に馴染んでいた* ]