― 食堂 ―
[空腹にはある程度慣れてはいたが、
気づけばいいにおいに連れられ、
ふらふらと食堂へ入って行った。
すでに食事を始めているディーターと>>282。
ニコラスと呼ばれる人物と>>267
青年の姿もあっただろうか。
嗅ぎ馴染まないハーブの香りに目を瞬かせる。
簡単な挨拶だけ済ませ、食事は部屋で摂ることにした。
準備をしてくれたカタリナや、厨房の面々には申し訳ないが、
部屋で少し考えたいこともあったものだから。
とにかく、他の者はひとまず無事でよかった。
カタリナには食事のお礼を言ってから、食堂を出て行った。*]