―レストラン入口―
[サシャと共にレストランに向かうと、入り口で男と出会う。
向こうがおや?という風に眉を持ち上げたので、知り合いだったかと記憶を遡り……あ、と呟いた。]
チップの人!!……ダーフィトさん、ですよね?
[心の声が先に出てしまったようだ。
少し恥ずかしそうに、覚えていた名前を言い直した。]
貴方におすすめされたので、乗っちゃいました!
チップ分の演奏も、ぜひさせてくださいね。
……とりあえず、ご飯を食べた後で。
[そう付け足したのは、ぐぅと鳴るお腹を無視できなかったから。お腹を宥めながら、せっかくなので勧められた料理を頼むことにする。]
では、またあとで。
[寝不足なのか、やや隈のある顔がぱちんとウインクするのを見送って、席に着く。
数分後、出てきた……料理……に、ウインクの意味を悟ったのだった。]*