[神殿の関係者に遭遇できたら、問いたいことは幾つもあった。精霊の姿、居場所――そもそも、精霊の声を聞くとはどういうことなのか。 けれど狼狽と羞恥の余り、用意していた質問などどこかへ吹き飛んでしまい] ……え、と。 アウリーン、さん。 もしかして、今の……見ちゃいました? [代わりに口から零れたのは、如何でも良い問いだった]