[読む事を意識するものの、まだその真意は読み取れず。ただ進軍が進んでいるだのだけは、理解した。男は頭をかいた。空も海も、どんどん黒を帯びていく。生まれも育ちもウルケルで、此処の海を見て育った男も、目を細める。] 荒れるかねぇ、これ。 小型艦はまだ行けるな。 水雷艇は無理するんじゃねぇ――と言っても、無理するか、あいつらなら。 ヤバそうなら撤退指示を出す。[付けたし、再び、状況を読む事に専念する。*]