うおおおっ!![ 応じるように、高く跳躍した白狼の爪が足へとかかる、その一瞬、食いつかんばかりに開いた顎の鋭い牙に向けて、カレルは剣を振り下ろす。ぴしりと、天を貫く稲妻が光り、白狼の牙をその輝きが貫いたのと、カレルの身体が足に届いた白狼の前肢に跳ね飛ばされたのは、ほぼ同時。 ]うわっっとっ!![ 空に投げ出されたカレルを、見事な旋回を見せて背に受け止めたのは相棒の風竜だった。** ]