人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


老将 チャールズ

― クリーク砦 ―

[かつて州都より落ち延びて、主の幼き息子を抱えて平原を目指した。
すぐに宛があったわけでなければ、準備があったわけでもない。
それこそ隠れ家を転々とするような生活に、ダンクラードは良く耐えた。

それから少し、漸く落ち着いた生活を得た時分、次第にエディやカークといった友を得て駆け回るディークと少年たちを、時に怒鳴りつけ叱り飛ばしながら、ほっと安堵するような思いでいたことを覚えている。

ダンクラードが己の運命を悲観するではなしに、素直に立派に育ってくれていることに。
そして、彼にそうした環境を与えてくれている平原と森の民たちに、男は感謝の思いを抱き続けていた。その思いは今も尚、変わることがない。]

(285) 2016/02/12(Fri) 17:26:49

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