人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


巫女姫 シルキー

『私に王たる資質を見出せないのは、ご尤な見解です。
何故なら、私は巫女姫なのですから。

このところは、少々既存の領分を外れてはおりますが。
戦の矢面に立つのも全て、国民の皆様の豊かな明日を願ってのこと。

少し、別の御話を致しましょう。

益為らぬように見える虫も、時には花粉を運ぶ役目を担うこともあります。
花にとって必要であれば、受け入れることも吝かではありません。

ただ花を、根付く大地から剥がし、其の土を全て払い、鉢に植えて鑑賞するというのならば、……
幾ら変わらず花が咲き、風に花弁を揺らそうとも、花は淋しく思うでしょう。
根付いていた大地が、恋しいからです。』

(284) 2015/03/18(Wed) 01:02:33

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