[あからさまに、げ、という顔になる。一言の相談もなかった。完全な不意打ちである。いや、まあ、それは今は置いておいて。意図は――……?そう思いながら耳を傾ける。斥候隊は、本隊との交戦に向かない。先ほど自分が口にした言葉だ。公国の竜騎兵隊は強い。統率のとれた騎兵による応戦が必須だろう。……確かに、カレルを失った隊をソマリが率いるのは妥当なように思われた]