[ ――と、
安堵でへたりこんでいた学者に、
カサンドラがてきばきと指示をくれて>>277
どこかへ飛んで行きかけた意識が戻ってくる。 ]
………サ、…カレル!カレル!
[ 血溜まりに倒れ伏した彼女の体躯>>270を抱えて、
蟀谷を伝い落ちる生暖かさに…歯を食いしばり、
鼻腔を衝く匂いを理性で遮断して、
カレルのその白い頬を気付けに何度か軽く叩いて名を呼ぶ。 ]
[ 彼女から反応があっても、なくても、
脈を測って、息の音を聞いて、
…もし頭でもぶつけていたら死ぬ可能性だって あるから。
言葉を何度かかけたら、…スノウを呼んで、
彼女を医務室まで運べるストレッチャーを用意できるか聞く。 ]
[ …用意に時間がかかるようだったら、
すぐそばで繰り広げられる会話からは
そっと耳を逸らした。>>281>>282
何となく、自分が聞くべきものではない気がして。* ]