[微かに聞こえた呼び止める声>>277。足を止め、振り向く。]トールちゃん……?[青年の姿を見つけて、目元が緩んだ。見つけた人影の方に思わず走り出してしまうのも、あのときと同じで。]トールちゃん!あの。久しぶりに会えて、嬉しかった。また、いつか……、[無理やり上げた口角、苦手な笑顔も上手く作れていただろうか。]