[そこらあたりで、ようやく我を取り戻した司祭が必死の形相で喚いた。『ま、待て!! 悪魔と取引してはならない! 神を信じて留まるのだ!!』腕を振り回し、双子のところへ行くのを押し留めようとする。騎士たちもまた、決死の覚悟で双子たちに斬りかかっていった。彼らは自分たちの技量では到底吸血鬼に敵わないと知っていたが、それでも守るべき市民をむざむざと吸血鬼の手に渡す訳には行かなかった。自分たちに教会を託していった上官に応えるためにも、騎士の務めは果たさねばならない。**]