[天宮の傍、門を守る天狼>>147鴉翼を畳み、ここで初めて魔王の騎士は宙にとどまった。濃藍の獣を見つめる薄青には凪いだ感情が宿る] 聖獣よ…我が友の子 お前が護っているのは、お前の真の敵のひとつでもある 耳があるなら聞け 目があるならば見よ、お前が真に愛すべきものを[左の指は柔らかく動いて、魔法を起動するための印を結んだ]