[愛妻の装いに口を差し挟み、咎める眼差しの魔族には、なにか。と、異を唱えさせぬ重圧を返す。闇精如きが。と聞こえた気がしたが、囀りとして流して、妻にドレスを渡した。>>267自身の色で着飾らせるは、やはり心地の良いもの。されど、生真面目な愛妻はやはり魔族の眼圧が気になるのか。もうひとつの布地の多い異国の衣装を手に取った。ふむ、と見比べる男の眼差しは逡巡を挟み]