― 精霊節の日より前・世界樹→聖神神殿 ―
――――
―――
……っ。はーーー。
やっと帰って来られた。
[四大精霊の長それぞれとの対面を終え、
無事に転移陣を踏み世界樹から神殿に戻る。
癖のある髪にわしわしと手を入れて、絡まった小枝や、
葉屑をぱらぱらと落としながら早足で庭園に差し掛かる。]
すごいなー、これ。色々くっついたり絡まったり。
べたべたした樹液みたいなのも…
ひとっ風呂浴びて取れればいいけど。
あの子たちの案内に感謝しないと。
昔よりもずっと奥に隠されてたし――時勢の所為かな。
普通の人間が一人ではもう、とても辿りつけない。